COLUMN今人気のグルテンフリー米粉パンを手ごねで作るコツ!

2018/10/18

小麦粉から作るパンと違って、米粉パン作りでは水分量の調節や正しい手ごねができなければ、焼き上がりにムラがでてしまいます。
「きれいに焼けない」「ふわふわにならない」「失敗が絶えない」と悩んでいるなら、作り方を根本から見直して、失敗してしまう原因を探ってみましょう。

ここでは、米粉パンの失敗例や失敗してしまう原因、上手に焼き上げるための秘訣についてご紹介します。
人気のグルテンフリー米粉パンを自宅で美味しく焼き上げて、健やかな食生活を目指しましょう。

■米粉パンを手ごねで作るときの失敗例
「自宅で米粉パンに挑戦したけど挫折した」という方は、「べちゃべちゃの焼き上がり」の失敗を繰り返していませんか?

米粉パンは近年人気を高めてさまざまなレシピが開発されていますが、小麦粉で作るパンに比べるとまだまだ情報量は少ないと言えます。
そのため、見よう見まねで米粉パンを作ると、重たくべちゃべちゃな焼き上がりになりやすく、この現象は「ういろう化現象」と呼ばれています。

ういろう化現象は、米粉パンの失敗のお手本とも言えるため、この機会に原因と対処法を身につけて失敗知らずの米粉パン作りをマスターしましょう。

■失敗してしまう原因
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米粉パンの焼き上がりがもっさりと重たくなってしまう場合、以下の2つの原因が考えられます。

◆過発酵させている
米粉パンは小麦粉のパンに比べて発酵時のガスが生地の外に逃げやすいため、発酵に時間の見極めが難しく、思うように膨らまない場合があります。

しかし、米粉パンは小麦粉のパンに比べるとそもそも発酵時に膨らみにくい性質があるので注意が必要です。
膨らむものと勘違いして長時間発酵させてしまうと、ガスが抜けて重たい食感の焼き上がりとなってしまいます。

◆水分が多すぎる
米粉パンがういろう化してしまう最大の原因は、生地に混ぜる水分量が多すぎることが挙げられます。
「レシピどおりの分量なのになぜ?」と思う方も多いかも知れませんが、米粉は米の銘柄や収穫年度などによっても品質が異なり、水分量の少しの違いで水分過多の生地となってしまうので注意が必要です。

次は、米粉パンを作るうえで欠かせない、米粉の性質の違いについて知りましょう。

■米粉にもそれぞれ性質がある
お米から作られた粉を総称して米粉と呼びますが、米の銘柄や製粉方法の違いによって、米粉が持つ性質は商品によって異なります。
小麦粉に強力粉や薄力粉があるように、米粉も粉が変われば性質が異なると覚えておきましょう。

また、パン作りやお菓子作りに適した米粉は、一般的に「米粉ミックス粉」である場合がほとんどです。米粉ミックス粉には膨張剤(ベーキングパウダー)やでんぷん(片栗粉やコーンスターチ)が配合されているものが多く、米粉100%の粉とは性質そのものが異なる溜め注意しましょう。

このようなことから、米粉パンを作るときは使用する米粉の性質を見極めて、扱いやすい米粉を使用する必要があります。
とくに手ごねの米粉パンでは水分量の調整が焼き上がりを左右すると言っても過言ではありません。

次は、使用する米粉に適した水分量の見極め方をご紹介します。

■それぞれに適した水分量で作ろう
初めて使用する米粉で米粉パンを作るときは、まず米粉の性質をチェックしましょう。目的は、「どれくらいの水分で丁度良い生地になるか」を確かめることです。

<用意するもの>
・米粉・・・・・・90g
・水・・・・・・適宜

<米粉に適した水分量の見極め方>
1.米粉を30gずつに分け、それぞれ別のボウルに入れる
2.米粉パッケージに表記された水分目安より少ない水、目安どおりの水、目安より多い水をそれぞれのボウルにいれて混ぜ、よくこねる
3.目安どおりの水を入れたボウルを基準にして、生地のまとまり具合を見る
4.こねあげたときに生地表面がきめ細かく、ゴム風船のようになめらかになる水分量が理想

こうして米粉に合わせた水分量を見つけられると、焼き上がりが重たくなってしまう失敗を減らせるでしょう。
米粉を変えたときは、上の方法で米粉の性質を確かめておくと安心です。

■まとめ
・手ごねの米粉パン作りでよくある失敗は、焼き上がりの「ういろう化」
・米粉パンを失敗してしまう原因は、「過発酵」もしくは「水分の入れ過ぎ」
・米粉パンをふんわり焼き上げるには、米粉の性質を見極めるのがコツ
・初めて使用する米粉は、事前に米粉に適した水分量を確かめておくのがおすすめ

米粉パンは上手に焼き上げると冷めても固くならず、長時間ふわふわの食感を楽しめます。米粉に適した水分量を意識して、失敗しらずのパン作りを楽しみましょう。

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