FEATURE~スーパーやコンビニで無理なくできる薬膳生活vol.5~

2018/10/29

"~スーパーやコンビニで無理なくできる薬膳生活vol.5~
乾燥対策レシピ3本!

レシピ1
<ほっと一息つきたい肌寒い日におすすめ ~ロイヤルカモミールティー>

レシピ2
<体を潤すヘルシーなおつまみ ~れんこんとチーズのカリカリ焼き>

レシピ3
<からだに優しいほっこりスイーツ ~さつまいものごま団子>

秋や冬は乾燥が気になる季節。

特に肌の乾燥は、化粧のノリが悪くなったりシワができやすくなったりと、美容の面でも大きく影響を受けます。
寝る前の保湿クリームなど、外側からの乾燥対策ももちろん大切ではありますが、食事による内側からの乾燥対策も実は大きな効果が期待できるのです。

今回はそんな乾燥を予防できる食材を使ったドリンク、おつまみ、スイーツをご紹介いたします!

レシピ紹介の前にまず知っておいていただきたいのは、中医学の世界で

「肺」は「皮膚」との関連がとても深い

とされていること。

そのため、肺が弱って乾燥すると、その影響で肌も乾燥してしまうのです。
逆を言えば「肌の乾燥を予防するためには肺を潤すことが大切」ということになります。

では、肺に潤いを与える食材にはどのようなものがあるのでしょうか。

実は肺を潤す食材には「白い食材」がとても多いのです。

例えばこんな食材です。
れんこん、白ゴマ、牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆腐、豆乳、梨、白きくらげ、山芋・・・

本当に白い食材がたくさん!!

これらの食材を上手に組み合わせることで乾燥対策に効果的な料理をみなさんもぜひ作ってみてください。
今回は簡単にできる3品をご紹介いたします。

イメージ

レシピ1~
ほっと一息つきたい肌寒い日におすすめ
<ロイヤルカモミールティー>

カモミールと牛乳は相性が良いのか、気になる方もおらっしゃるとは思いますが、実はとても良く合います。ほんのり杏仁豆腐のような風味も感じられるリラックスティー。ティーバックを煮出すだけなのでとにかく簡単です。

<材料>
牛乳            200ml
カモミールティーバック   1個
はちみつ          小さじ1

<作り方>
1. 小鍋に牛乳を入れて加熱し、沸騰直前でカモミールティーバックを鍋の中に入れ、5分程度とろ火で煮出す。
2. ティーバックを取り出し、ハチミツを加えたら混ぜて溶かし、カップに注ぐ。

カモミール
気の巡りを良くしてくれる香りの良いお茶です。リラックスしたいときに取り入れてみてください。

はちみつ
はちみつは、肺や腸を潤す作用が高い食材です。
肺を潤すことは皮膚の乾燥予防にもつながります。咳が出て喉が痛むときには積極的に取り入れてみてください。

牛乳
体を潤す作用が高い食材です。精神を安定させてイライラを解消させます。

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レシピ2~
風邪のひき始めで寒気がするときにオススメ!
<れんこんとチーズのカリカリ焼き>

カリカリのチーズがクセになる1品です。胡椒や青ねぎのアクセントでついついお酒が進んでしまいそう。

<材料>
れんこん      50g
チーズ       60g
オリーブオイル   小さじ2
黒胡椒       適量
青ねぎ       適量

・作り方・
<作り方>
1. れんこんは皮をむいて厚さ5ミリ程度の半月切りにする。
2. フライパンにオリーブオイルを熱したら1のれんこんの両面に軽く焼き色がつくまで加熱する。
3. れんこんを取り出したらフライパンにチーズを入れてその上にサイドれんこんを並べて弱火で加熱し、チーズを溶かす。片面が綺麗なきつね色になったら火を止め、そのまま熱を取る。
4. 熱が取れてチーズが固まったらフライパンから取り出し、食べやすい大きさに切る。
5. 皿に盛り、仕上げに胡椒と青ねぎをトッピングする。

れんこん
胃腸の粘膜を保護してくれる働きもあります。
更にれんこんには、からだにこもった余分な熱を取り除いてくれる作用もあります。

チーズ
チーズは水分を補い、肺の働きを助けてれる作用が期待できます。喉の渇きや空咳がきになるときには特にお勧めの食材です。乾燥による肌のかゆみにも効果的です。

レシピ3~
からだに優しいほっこりスイーツ
<さつまいものごま団子>

腸を潤す食材もたっぷり使われているスイーツです。食物繊維が豊富なさつまいもと潤腸作用のある食材で整腸作用が期待できる1品に仕上げました。

<材料>
さつまいも  200g
バター    20g
はちみつ   小さじ1
牛乳     大さじ1
(仕上げ)
オリーブオイル  大さじ1
白ごま    適量

<作り方>
1. さつまいもは皮をむき、600Wの電子レンジで5分程度加熱する。

2. フードプロセッサーに1のさつまいもとバター、はちみつ、牛乳を加えて攪拌する。(フードプロセッサーがない場合はスプーンなどでさつまいもを潰し、材料を加えて混ぜる)

3. 2を好みの大きさのキューブ状にする。

4. フライパンにオリーブオイルを入れて熱したらキューブ状にしたさつまいも生地を入れて全ての面をこんがりと焼く。

5. 仕上げに白ごまをまぶしつける。


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バター
気を補い、からだに潤いを与えてくれる食材です。

はちみつ
はちみつは、肺や腸を潤す作用が高い食材です。
肺を潤すことは皮膚の乾燥予防にもつながります。咳が出て喉が痛むときには積極的に取り入れてみてください。

牛乳
体を潤す作用が高い食材です。精神を安定させてイライラを解消させます。

オリーブオイル
オリーブオイルには腸を潤す作用があり、便秘の解消にも効果的です。

白ごま
オリーブオイルと同様、腸を潤す作用で便秘解消に効果的な食材です。黒ごまよりも油分を多く含んでいます。



体の中から潤いに満ちると、風が強い季節にも負けない美肌を手に入れることができるかもしれません!
乾燥がきになる時期は、ぜひスーパーで積極的に白い食材を探してみてくださいね。



(西岡麻央 ライフスタイルクラブ薬膳料理アドバイザー講座講師 料理家 国際中医薬膳師)

西岡麻央講師の薬膳料理アドバイザー講座

薬膳というと、
苦いスープを飲まなきゃいけないの?と思ってしまう方も多いのでは?
でもそんなことはなく、普段スーパーで売っている食材で作ることができます。

さらにとても美味しいのです!

食座は一つ一つそれぞれが体に作用する効能を持っています。
その効能を知っていると季節の変化や体調の変化に合わせて、
今、自分はこの症状だからこの食材を選んでみようかなという風に、
自ら食材をチョイスすることができるようになるんですね。

それができると日々の食生活がますます豊かになっていきます。
薬膳をあまり難しく考えずに、
毎日の生活に少しづづ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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