FEATURE~スーパーやコンビニで無理なくできる薬膳生活vol.8~

2018/12/26

さて、今回は気の巡りを良くする食材で作る、ストレス予防の料理をご紹介!

私が中医学を勉強していた頃、講師の方が何度も口にしていたことがあります。
それが「ストレスは様々な病気を引き起こす」と言うこと。
しかし毎日忙しく過ごすみなさんにとって、ストレスを溜めないようにすることはとても難しいことですよね。
”ストレスを溜めないように気をつけること”さえ、かえってイライラの原因になりかねません。
そこで大切なのが、溜まってしまったストレスを上手に解消させる方法を身につけておくことなのです!

イメージ

ストレスを受けると「肝」の気の流れが悪くなると言われています。

「気」という言葉を聞いてもなかなかピンとこない方も多いかもしれませんが、
中医学では「人の体には常に気が存在していて、それが体全体に巡っている」と考えられているのです。

「気」を遣う
「気」が抜ける

というような言葉は普段から使いますが、気を遣えば疲れるし、気が抜ければハァーとため息が出てフラフラとどこかに座りたくなってしまうような、そんな姿が想像できると思います。

「気」は体のなかでしっかりと満ち足りていないといけないですし、さらにその「気」は体全体に巡っていることが大切なのです。


そしてそんな気の巡りを良くするためにぜひ食べていただきたいものが香りの良い食材。香りの強い食材は、気の巡りを良くすると言われています。

例えばオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類やミントやシソなどのハーブ類が代表的です。

良い香りのアロマに包まれるとホッと心が和らぐのは、気の巡りが良くなっておりこととも関係しているのかもしれませんね。

さて、今回はそんな巡りを良くする食材で作るストレス予防の料理をご紹介いたします。


<思ったより簡単?薬膳通信講座はコチラ!>

レシピ1~
<セロリとグレープフルーツのサラダ>

香り高いセロリも柑橘のグレープフルーツも、どちらも気の巡りをよくする食材です。
さっぱりとしたミントを加えたこのサラダは、脂っこい食事の箸休めにも最適です!

材料(2人分)
セロリ(茎)      50g
グレープフルーツ    1/2個
レモン汁        小さじ2
はちみつ        小さじ2
塩           少々
オリーブオイル     大さじ1
ミント         適量

1. セロリは筋を取り、斜め薄切りにする。グレープフルーツは皮をむいて1房 
   を4等分に切る。
2. ボール にレモン汁、はちみつ、塩を入れて塩が溶けるまでしっかりと混ぜた 
   らオリーブオイルを少しずつ加えて攪拌する。
3. 2のボールにセロリとグレープフルーツを入れ、冷蔵庫で2〜3時間置く。
4. 食べる前にミントをトッピングする。

レシピ2~
<トマトと卵の味噌汁>

卵は、血を補い精神の不安定な状態を鎮めたり、不眠の状態を改善させたりする効能があります。
トマトを合わせることで、体の中の余命な熱を取り除き、考えすぎて頭に昇ってしまった気をきちんと巡らせる作用があるため、ストレス解消にも効果的。


材料(2人分)
水           500ml
顆粒だし        小さじ1
味噌          大さじ2と1/2

ミニトマト       3個
卵           1個

1. ミニトマトは半分に切る。卵は溶いておく。
2. 鍋に水を入れて沸騰直前になったら顆粒だしと味噌を加えよく混ぜる。
3. ミニトマト、溶き卵を加えて卵がふんわりとしたら火を止めてお椀に盛る。


<季節の薬膳を習得!通信講座はコチラ>

レシピ3~
<ビネガーサングリア>

黒酢は血流を良くしてくれる作用があります。
血の巡りが良いと、合わせて気の巡りが良くなるため、血行促進もストレス解消と大きく関わってくるのです。今回は柑橘類をたっぷりと加えたサングリア風の黒酢ドリンクをご紹介します。
材料 (2杯分)
オレンジ      1/4個
グレープフルーツ  1/4個
りんご       1切れ
黒酢        大さじ2
はちみつ      小さじ4
炭酸水       160ml

1. オレンジとグレープフルーツは、皮をむいて1房を4等分程度に切る。りんごは1切れを薄切りにする。
2. 黒酢に蜂蜜を加えてよく混ぜたら炭酸水を加えてさらにしっかりと混ぜ合わせる。
3. 2つのグラスに1のフルーツをバランスよく入れて2の黒酢炭酸を加えたら出来上がり。


どれも手軽にできるものばかりです。
忙しい時こそ、自分の心と体に耳を傾けて食事で癒す習慣を大切にしてみてください!


(西岡麻央 ライフスタイルクラブ薬膳料理アドバイザー講座講師 料理家 国際中医薬膳師)

西岡麻央講師の薬膳料理アドバイザー講座

薬膳というと、
苦いスープを飲まなきゃいけないの?と思ってしまう方も多いのでは?
でもそんなことはなく、普段スーパーで売っている食材で作ることができます。

さらにとても美味しいのです!

食座は一つ一つそれぞれが体に作用する効能を持っています。
その効能を知っていると季節の変化や体調の変化に合わせて、
今、自分はこの症状だからこの食材を選んでみようかなという風に、
自ら食材をチョイスすることができるようになるんですね。

それができると日々の食生活がますます豊かになっていきます。
薬膳をあまり難しく考えずに、
毎日の生活に少しづづ取り入れてみてはいかがでしょうか。

          • Facebook
          • Instagram