COLUMNフィトケミカルはすごい!効果と種類とは?どうすれば取得できるの?

美容・健康に効果がある栄養素「フィトケミカル(ファイトケミカル)」を知っていますか?
今回は、近年注目を集めているフィトケミカルの概要や効果について詳しくご紹介します。摂取方法についても触れているので、ぜひ毎日の食生活に役立ててください。
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◆フィトケミカルとは
フィトケミカルとは、「植物性化学物質(phyto chemical)」をいい、カテキンやリコピンなど古くから知られている植物成分の総称です。
現代では、このフィトケミカルが人間の生命維持に欠かせない栄養素として知られるようになりました。
ちなみに、人間が生命活動を維持していくには、5大栄養素と呼ばれる以下の栄養が欠かせません。
1.糖質
2.たんぱく質
3.脂質
4.ビタミン
5.ミネラル
しかし、近年では第6の栄養素に「食物繊維」、第7の栄養素に「フィトケミカル」が位置づけられ、瞬く間にフィトケミカルの名は世に知れ渡りました。
フィトケミカルは現在、緑黄色野菜や淡色野菜、果物などさまざまな植物から発見され、1,000種以上の種類が発見されていると言われています。
次は、フィトケミカルが持つ具体的な効果を見ていきましょう。
◆フィトケミカルの効果
フィトケミカルには、以下のような効果があると言われています。
効果 | 作用・働き |
---|---|
抗酸化作用 | 細胞の損傷を予防する作用 |
抗炎症作用 | 異物の侵入、刺激によって引き起こされる損傷を防御する作用 |
鎮静作用 | 神経系に起きる過度な活動を抑制する |
利尿作用 | 腎機能を高め利尿を促す作用 |
発汗作用 | 汗を出すことで排泄する力を高める |
駆風作用 | 胃腸内部のガス、膨張感、痛みをおさえ腸内運動を活発にする |
健胃作用 | 胃の機能を強める |
フィトケミカルには体の健康を維持するために欠かせない多くの効果があることがうかがえます。次は、フィトケミカルに含まれる栄養成分について見ていきましょう。
◆フィトケミカルの種類とは
以下のような栄養素は、全てフィトケミカルに属する栄養成分です。
栄養素 | 作用・働き | 含まれている食材 |
---|---|---|
クロロフィル | DNAの酸化防止 | ネトル、マルベリーなど |
リコピン | 赤色色素が血流を改善 | トマト、スイカ、ローズヒップなど |
ポリフェノール | 生活習慣病の予防 | ワイン、ヒルベリーなど |
アントシアニン | 抗酸化作用 | ブルーベリー、コーンフラワー、ブドウ、黒米など |
ミネラル | 代謝を高める | 海藻類、魚、肉、乳製品など |
ビタミンC | 生活習慣病の予防 | レモン、イチゴ、ジャガイモ、ローズヒップなど |
イソフラボン | 更年期障害の改善 | 大豆など |
セサミノール | 抗酸化作用、動脈硬化予防 | ごまなど |
クルクミン | 抗酸化作用、抗炎症作用、肝機能の改善 | ウコンなど |
リモネン | 抗酸化作用、抗アレルギー作用 | 柑橘類など |
このほかにも、フィトケミカルには体に良いと言われるさまざまな栄養素が含まれます。
そのため、日々の食生活ではフィトケミカルの摂取を心がけることで「バランスの良い食事」を実現しやすくなるでしょう。
次は、フィトケミカルの摂取方法について解説します。
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◆フィトケミカルはどうすれば取得できる?
1日に必要とされるフィトケミカルを摂取するには、野菜や果物を以下の分量で食べる必要があります。
野菜…350g以上
果物…200g以上
しかし、毎日これだけの野菜や果物を食べるのは忙しい毎日では難しいもの。そこで、手軽にフィトケミカルを摂取するためにおすすめなのが、青汁やハーブティーなどのドリンクを活用する方法です。
粉末青汁は自宅や会社のデスクに常備しておけば、フィトケミカルが不足している日に栄養を補うことができます。
また、ハーブティーは冷え解消効果やリラックス効果も得られる女性の味方。毎日のティータイムや就寝前の時間にハーブティーを取り入れることで、足りないフィトケミカルを手軽に補えるでしょう。
フィトケミカルを含むハーブには、以下のようなものがあります。
含まれているフィトケミカル | ハーブの種類 |
---|---|
リコピン | ローズヒップ |
メントール | ペパーミント |
チモール | タイム、オレガノ |
ハーブティーに活用できるハーブには、このほかにも多くの種類があります。好みの風味のハーブを見つけて、オリジナルのハーブティーレシピを考えてみましょう。
◆まとめ
最後に、フィトケミカルについておさらいしましょう。
・フィトケミカルとは植物が持つ栄養素の総称で第7の栄養素
・フィトケミカルには健康維持に欠かせない多くの栄養が含まれている
・フィトケミカルの1日の摂取目安量は野菜350g以上、果物200g以上
・足りないフィトケミカルはハーブティーなどの飲み物で補うのがおすすめ
野菜や果物だけでなく、食生活にハーブを取り入れられると、レシピの幅や見た目の鮮やかさが格段に広がります。ハーブについて興味を持った方は、ヒューマンアカデミーの「グッドエイジングハーブ&ライフアドバイザー講座」をチェックしてみてはいかがでしょうか?
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