COLUMN今注目の米粉を徹底解説!そのメリット・デメリットとは?

小麦アレルギーの心配が少なく、豊富な栄養が含まれている「米粉」を知っていますか?
米粉はパンや麺など幅広い料理に活用でき、ベーカリーやレストランなどさまざまな場所でも注目されています。
そこで今回は、米粉の特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説していきます。米粉を食卓に取り入れていきたい方、必見です。
■米粉とは
米粉とは、お米を粉状に加工した「お米の粉」の総称です。
米100%の米粉は昔から和菓子やせんべいに使われてきた歴史があり、日本ではとくに長い歴史を持ちます。
近年では、製粉技術の進歩により、パンや洋菓子、麺作りに使用できる米粉が多く販売されるようになりました。
これにより、国内では米消費の需要が高まり、官公庁では米粉消費を拡大するための活動「米粉倶楽部」や「日本米粉協会」が発足されています。
■米粉の特徴
米粉は、小麦粉とは異なる食感や風味を持ちます。お米を原料にしていることから小麦粉に比べて「もちもち」とした食感が強く、噛むたびに広がる「ほのかな甘み」が大きな特徴です。
また、美味しさだけに限らず、米粉には豊富な栄養素が含まれています。
なかでも、注目するべき栄養素は健康維持に欠かせないたんぱく質の一種「アミノ酸」の含有量。小麦が持つアミノ酸スコアが41なのに対し、米のアミノ酸スコアは65だと言われています(厚生労働省調べ)。
このほか、米粉を使った料理は小麦アレルギーを発症させる心配がなく、アレルギーを持つ子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
次は、食事に米粉を取り入れるメリット・デメリットについて見ていきましょう。
■米粉のメリット
米粉は、食感や風味以外にもさまざまなメリットを持ちます。
・料理の時短
米粉は小麦粉と違ってグルテンを含まないため、料理に使ってもダマになりにくく、ふるいにかける必要がありません。
・健康的に料理の幅を広げられる
米粉と同様にグルテンを含まない食材にそば粉や雑穀粉がありますが、これらに比べると米粉はくせが少なく、料理に使いやすいといった利点があります。
料理の衣やつなぎに小麦粉を使用している方は、米粉に変えるだけで健康的なメニューとなるでしょう。
・低カロリー化
米粉は小麦粉に比べて油の吸収率が低い特徴を持ち、小麦粉が50%なのに対し、米粉は30%弱だと言われています。そのため、油を多く吸う天ぷらなどの衣に米粉を使用すると、普段よりもさっぱりとヘルシーな食事を楽しめるでしょう。
・食感のアップ
油の吸収率が低いことから、つなぎや衣に小麦粉を使うよりも「サクサク」とした軽い食感に仕上がりやすくなります。パンやお菓子ならふんわりと軽い食感になりやすいため、料理スキルをワンランクアップさせられます。
・冷めても美味しい
油を多く吸わずにさっぱりとした仕上がりになると、酸化しにくく時間が経っても風味を損なわないでしょう。
このほか、前述のようにアミノ酸バランスにも優れているため、健康的な体をつくっていくうえで優れた栄養価を発揮できるのが米粉の魅力です。
■米粉のデメリット
日々の食事に米粉を取り入れるようになると、美味しく健康的な食生活を目指せる反面、以下のようなデメリットも考えられます。
・費用面の負担
米粉は、原材料や製造方法の違いから、小麦粉よりも高価格なものがほとんど です。
そのため、毎日の料理に使用すると食費アップにより家計の負担となってしまう場合もあるでしょう。
そのため、アレルギーなど体質の問題がない場合は、「手作りパンを米粉パンに変える」「手作りお菓子に米粉を使う」など、用途を絞って使用するのがおすすめです。
・購入にかかる負担
人気が高まってきている米粉ですが、スーパーなどの製粉コーナーではまだまだ販売されている種類や範囲が狭く、なかには米粉を取り扱っていないお店もあります。
そのため、住んでいる地域によっては市販での入手が難しく、場合によっては通販を利用しなければならないなどの負担が考えられます。
■まとめ
・米粉とは、お米から作られるお米の粉をいい、日本では昔から使われてきた
・米粉の特徴は、「もちもち食感」「ほのかな甘み」「豊富なアミノ酸」「アレルギーリスクの低さ」
・米粉を使うメリットは、ワンランク上の料理スキルが身につくことや栄養バランスの良さ
・米粉を使うデメリットは、家計の負担や購入にかかる手間
米粉は使い過ぎると家計の負担になりやすいため、パンやパスタ、お菓子など特定の料理に使って料理の幅を広げていくのがおすすめです。
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