COLUMN糖質制限のある人におすすめ?米粉パンはグルテンフリーで低糖質って本当?

2018/10/16

糖質制限中は食事に多くの制限がかかりますが、なかでも、食べられなくて辛いのが「炭水化物」ですよね。
近年では、グルテンフリーでヘルシーなパンとして「米粉パン」が注目を浴びていますが、果たして糖質制限中は米粉パンをはじめとするグルテンフリー食品を食べても問題ないのでしょうか?

今回は、食材・食品に含まれる糖質やグルテンの関係から、話題の米粉パンについて詳しく解説します。
体の健康と米粉パンにどのような関わりがあるのか知りたい方は、必見です。

■低糖質とグルテンフリー
健康ブームの昨今、「低糖質」や「グルテンフリー」といった言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか?
健康に効果的なイメージがあるこれらの食事療法ですが、実は、その内容は大きく異なるものです。

そのため、「体に良さそう」「痩せそう」といった理由で「なんちゃって低糖質」「なんちゃってグルテンフリー生活」をしている方は、以下でそれぞれの食事療法が持つ効果を見直していきましょう。

・低糖質とは
低糖質とは、食事内容から糖質を軽減させ、三大栄養素の割合を脂質やたんぱく質に偏らせる食事療法です。
主に、米やパン、麺などの炭水化物を抜き、肉や大豆製品などを多く摂取していきます。
糖質を軽減できる低GIの食品を多く取り入れることで、減量や生活習慣病(主に糖尿病)の改善を期待できます。

・グルテンフリーとは
グルテンフリーとは、小麦に含まれる小麦たんぱく(グルテン)を食事から排除する食事療法です。主に、小麦アレルギーやグルテン不耐症などの治療を目的として食生活に取り入れられています。

食事の特徴としては、低糖質と異なり、米や穀物などの炭水化物は通常どおり摂取できる代わりに、小麦を含むパンやパスタ、お菓子などを食べることができません。

低糖質に比べると食事の自由が利くようにも思えますが、小麦は揚げ物や調味料など幅広い食品に使われているため、多くの食品に制限がかかる傾向があります。

このように、低糖質とグルテンフリーは実施する目的や食事内容が大きく異なります。
ダイエットや健康維持を目的として何らかの食事療法を取り入れる際は、正しい方法と目的を明確にしましょう。

次は、巷で話題の米粉パンについて、低糖質やグルテンフリーとの関係性を解説します。

■米粉100%の米粉パン
イメージ
米粉パンとは、原材料に米粉を使用したパンの総称で、米粉100%のものから小麦粉が混ぜられたものまでさまざまです。
一般的に、「米粉100%」の表示があるものはグルテンを含まないグルテンフリーの米粉パンだと判断できるため、グルテンフリーを取り入れている方でも安心して食べられます。

ただし、米粉パンは小麦粉から作られた食パンと比較すると、実は高糖質となるため、糖質制限中の方は注意が必要です。

<パン100グラムあたりの糖質量>
食パン・・・・・・44.4g
米粉パン・・・・・・50.4g

グルテンフリーと聞くとヘルシーで低GIな食品にも感じますが、正しい糖質量を知ると気軽に口にすることはできませんよね。
糖質制限を行っている方は、これを期に食品選びを根本から見直してみましょう。

次は、米粉パンを積極的に食べるべきなのはどんな人なのか、ご紹介します。

■米粉パンはこんな人におすすめ
話題の米粉パン、人気が出ているのにはきちんと理由があります。以下では、米粉パンを食べることで健康的な食生活を目指せる人を、理由とともにまとめました。

・小麦アレルギーを持つ人
小麦アレルギーは乳児から大人まで引き起こされる可能性がある食物アレルギーです。卵、牛乳に次いでアレルギーを引き起こしやすいことでも知られているので、小麦アレルギーを持つ方はパン食に米粉パンを選んでいきましょう。

・カロリーが気になる人
米粉パンは小麦粉で作られたパンに比べて糖質が高いですが、カロリーは低いことで知られています。たとえば、食パン100グラムあたりのカロリーは264kcalなのに対し、米粉パンは255kcal。毎日パンを食べる人は、米粉パンをチョイスすることでカロリーカットが可能です。

・体質改善を考えている人
小麦に含まれるグルテン(小麦たんぱく)を日々の食事から抜くと、消化器系の働きが改善される場合があります。
体質によって効果は個人差がありますが、まずは1週間を目安に小麦を抜き、積極的に米粉パンなどを摂取してみましょう。
グルテンフリー生活では、寝つきの改善や消化吸収力のアップなど、体質そのものを改善できる可能性があります。

■こんな人は気を付けよう
毎日の食事に米粉パンを取り入れるとカロリーカットや体質改善を期待できますが、糖尿病を患っている場合は食べ過ぎに注意が必要です。
糖尿病では病気のレベルに応じて糖質制限を行う必要があるため、小麦粉のパンよりも糖質が高い米粉パンは、症状を悪化させてしまう可能性がります。

■まとめ
・低糖質とは、食事から炭水化物をはじめとした「糖質」を抜く食事療法
・グルテンフリーとは、食事から小麦製品をはじめとした「グルテン」を抜く食事療法
・米粉パンは、「低カロリー」で「高糖質」
・米粉パンは、「小麦アレルギーの人」「カロリーオフしたい人」「体質改善したい人」におすすめ
・糖尿病の療養中は、米粉パンの食べ過ぎ(糖質の摂り過ぎ)に注意が必要

糖質制限やグルテンフリーの目的を正しく理解して、健やかな食生活を目指しましょう。

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