COLUMN小麦アレルギーの原因って?!~食べられるもの・食べられないもの~

2018/10/17

皮膚の炎症や痒みをはじめ、体に多くの不調をもたらす小麦アレルギー。
その症状は体質によっても異なるため、「気がついていないだけで実は小麦アレルギーだった」という方も多くいます。

そこで今回は、小麦アレルギーの主な症状や、アレルギー反応を引き起こす原因物質について解説していきます。
小麦アレルギーを持つ方が食べられるもの・食べられないものについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

■小麦アレルギーの主な症状
小麦アレルギーの方が、原因となる小麦などを食べてしまった場合は、主に皮膚の異常が現れます。
以下では、小麦アレルギーで引き起こされるアレルギー症状を見ていきましょう。

◆皮膚のかゆみや発赤
皮膚がかゆく、一部分が赤くなっている場合、小麦アレルギーの症状が出ている可能性があります。
かゆみの度合いは個人差があるためアレルギー症状と気がつかない場合も多いですが、「おかしいな」と思ったときは医療機関で診断を受けてみましょう。

◆じんましんや湿疹
小麦を含む食品を食べてじんましんや湿疹が出た場合、アレルギー症状を引き起こしています。着ている衣服の摩擦や体温でかゆみが出やすいため、体を冷やして安静にすることが大切です。

◆まぶたの腫れや目のかゆみ
まぶたは体のなかでも皮膚が薄く、かゆみを伴いやすい部位です。小麦を含む食べ物を食べてから目がかすんだり、かゆくなるような場合、小麦アレルギーを疑いましょう。

◆くしゃみ、鼻水、鼻づまり
食物アレルギーが引き起こされると、くしゃみや鼻水など、鼻炎のような症状が出る場合があります。
「長年鼻炎だと思っていたら食物アレルギーだった」というケースも考えられるため、慢性的な鼻水、鼻づまりに悩んでいる方は、小麦アレルギーを疑ってみましょう。

◆咳や呼吸の異常
軽度な食物アレルギーでは呼吸器の異常は出にくいですが、食べた原因物質の量や体のコンディションによっては咳や息苦しいなどの症状が出る場合もあります。

◆腹痛や下痢、嘔吐
「特定の食べ物を食べると下痢になる」など、食事と消化器系の異常が重なりやすい方は食べ物アレルギーを疑ってみましょう。とくに、小麦に含まれるグルテン(小麦たんぱく)は消化器系へ異常を起こす可能性がある成分のため、注意が必要です。

◆アナフィラキシーショック
小麦を含む食品を食べて全身が気だるくなったり、意識が朦朧とする場合、アナフィラキシーショックを起こしている可能性があります。
食物アレルギーの症状のなかでもとくに重たい症状のため、異変に気がついたら速やかに救急車を呼びましょう。

このように、小麦アレルギーをはじめとする食物アレルギーは、ときに危険な症状を引き起こしてしまう場合もあります。
小麦アレルギーを正しく対処するためにも、次はアレルギーを引き起こす原因物質について見ていきましょう。

■アレルギーを引き起こす原因物質
イメージ
小麦には、グルテンと呼ばれる小麦たんぱくが含まれています。
グルテンは水と混ざることで小麦食品特有のもちもちとした食感を生み出しますが、この成分には以下のようなアレルギー原因物質が含まれています。

・グリアジン
・グルテニン
・アルブミン
・グロブリン

また、小麦アレルギーの原因物質は耐性獲得率が低い食品として知られているため、食物アレルギーを引き起こしやすい子どもだけでなく、大人も注意が必要です。

次は、小麦アレルギーで食べられないもの・食べられるものについて見ていきましょう。

■小麦アレルギーの人が食べられないもの
小麦アレルギーの原因となる小麦が使われている食品は、身近にあふれています。
以下を参考に、アレルギーの原因となる食品を避けるようにしましょう。

◆パン
原料に小麦粉を使用したパン類は全てアレルギーの対象となります。ピザ、ナン、ドーナツ、マフィンなどにも注意しましょう。

◆うどんなどの麺類
うどんをはじめ、麺類には小麦由来の原料が多く使われています。パスタ、ラーメン、そうめん、そばなどの麺類に注意しましょう。
ただし、米粉由来のフォーや春雨、ビーフンなどは、小麦粉が混ぜられていなければ食べられる場合が多いです。

◆天ぷら
衣に小麦粉を使っているため注意が必要です。同様に、衣やつなぎとして小麦粉が使われている揚げ物、肉料理に注意しましょう。

◆饅頭
饅頭の皮は小麦粉を使用しています。大福や餅など米粉由来のものなら食べられるケースが多いので、原材料をよく確認しましょう。

◆ビールなどの飲み物
麦由来のビールや麦焼酎は、小麦アレルギーの症状が出てしまう場合があるので注意してください。

◆レトルト食品 カレールウやレトルトカレーには炒めた小麦粉が使用されているため、小麦アレルギーを持つ場合は注意が必要です。

■小麦アレルギーの人が食べられるもの
小麦アレルギーでは多くの食べ物に制限がかかってしまいますが、小麦を上手に避けることで食べられるものもたくさんあります。小麦アレルギーでも食べられるものを、下で確認してみましょう。

◆米粉パン
米粉由来の米粉パンは、米粉100%のものにかぎり食べることができます。ただし、商品によっては小麦由来の原料が使用されている米粉パンもあるため、購入前に原材料表示を確認しましょう。

◆タピオカ粉で作ったパン
米粉パンと同様に、タピオカ粉から作られたパンは小麦アレルギーがあっても食べることが可能です。

◆お米のグラノーラ
ライスパフなど、お米を原材料にしたグラノーラは安心して食べることができます。

◆ウーロン茶
麦茶でアレルギー反応が出てしまう場合でも、茶葉から作られるウーロン茶なら飲むことが可能です。

■まとめ ・小麦アレルギーの症状は、皮膚の異常から全身におよぶ重度なものまである
・小麦アレルギーの原因物質は、小麦に含まれるグルテンなどの小麦たんぱく
・小麦アレルギーの人が食べられないものはパンや麺類、ビールなどさまざま
・小麦アレルギーの人が食べられるものは米粉やタピオカ粉を使用した食品

小麦アレルギーは放っておくと重篤な症状を引き起こしてしまう可能性もあるため、異変を感じたら食事に気を配り、医師の診断を受けることが大切です。
毎日の食事では、アレルギーの原因物質となるものを上手に排除&代用して、ストレスのない食事を心がけたいですね。

ヒューマンアカデミーの「グッドエイジング米粉パンコンシェルジュ講座」では、美容・健康に最適な見た目も華やかな米粉パンレシピを専門講師から学べます。スキルの証明となる資格も取れるので、小麦アレルギーに悩む方は、この機会に本講座で米粉の活用術を身につけてみてはいかがでしょうか?

          • Facebook
          • Instagram