COLUMN6.今人気の曲げわっぱを使い始める時に気を付けることは?

2018/11/28

曲げわっぱを使ったお弁当に憧れている方は多いのではないでしょうか?
曲げわっぱは天然素材のやさしい質感が食品をよりおいしそうに見せられることから、今SNSを中心にブームとなっています。
しかし正しい使い方を知らずに使い始めると、思わず失敗が待っていることも。
今回は曲げわっぱを初めて使用する人に向けて、曲げわっぱの使い方や注意点を解説します。

■曲げわっぱがおすすめな理由
曲げわっぱは見た目の良さだけにかぎらず、実は以下のような特徴を持った高機能性弁当箱です。

◇ご飯をおいしく維持できる
曲げわっぱに使われる杉や檜などの白木は、日本で馴染みが深い「おひつ」に使われる素材と同じです。
おひつはご飯の水分を適度に調節できる優れた保存容器ですが、曲げわっぱにも同様の効果があります。

ご飯に含まれる水分は曲げわっぱが適度に吸ってくれるため、食べるころまでご飯特有のべたつきが出にくくなります。
余分な水分を含まないご飯は冷えてもおいしく食べられ、菌が繁殖する心配もないため安心です。

◇十分なおかずを見せて入れられる
アルミや樹脂のお弁当箱に比べてやや深さがあるのが曲げわっぱの特徴。
大人でも十分な量のおかずやご飯を入れられるので、男性でも問題なく使えます。
独特の曲線に沿っておかずを倒し気味に入れていけば、立体感ある盛り付けが可能です。

■曲げわっぱを使い始める際に気を付けること
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新品の曲げわっぱを購入して、いきなりご飯やおかずを詰めてしまうのはNG。
曲げわっぱは天然の素材から作られているため、下準備せずに使うと木特有の色素が食べ物に移ってしまう場合があります。

万が一、色移りしてしまっても自然の成分のため体に害はありませんが、知っておくと事前に防ぐことができます。
曲げわっぱの色移りを防ぐには、使用前に2~3回、“70度前後のお湯を張って捨てる”を繰り返しましょう。

木特有の匂いが強い場合も70度前後のお湯を張って30分ほど置けば、そのまま使うよりも匂いを軽減できます。

下準備を経てご飯やおかずを詰める際は、曲げわっぱ全体を軽く水で濡らし、乾いた布で拭いておききましょう。
あらかじめ水分を含ませておくことでご飯の乾燥や汁の染み込みを防げます。

とはいっても、湯気の立っている作りたてのおかずやご飯、水分が多い生野菜などは曲げわっぱ弁当でも避ける必要があります。
弁当箱内の衛生状態を悪化させないためにも、食品の水気はよくきってから詰めるようにしましょう。

■曲げわっぱのお弁当の入れ方
油や汁気の多いおかずはキッチンペーパーで吸い取ってから入れるようにします。
余分な油や調味料が曲げわっぱに染み込むと、シミとなって臭いやカビの原因にもなるので注意してください。
時間が経つと汁気が出てきそうなおかずの場合は、ご飯やパスタ、レタスなどの上に置くように入れるのがポイントです。

また、中身はご飯→メインのおかず→小さいおかずの順番で入れていくと隙間ができにくく、崩れにくい盛り付けになります。
ご飯とおかずの境界に崩れにくいおかずで仕切りを作ると、盛り付けやすくなるでしょう。

■曲げわっぱのお手入れ方法
使った曲げわっぱは、すぐに洗ってしっかり乾燥させるのが日々のお手入れのポイントです。
ひどい油汚れなどがなければ、中性洗剤は避け、ぬるま湯などで洗い流しましょう。
頻繁に中性洗剤で洗うと木目に洗剤が浸透してしまう場合があります。
また乾燥が不十分だと臭いやカビが発生する原因となるため注意してください。

すぐに洗えない場合や洗い忘れてしまったときは、70度前後のお湯に10分ほど浸けておくと汚れが浮いてきます。
洗剤を染み込ませてしまったときもこの方法で洗剤を浮かばせられるので覚えておきましょう。
ただしお湯に浸ける時間が長すぎたり、沸騰したばかりの熱湯などを使うと素材が変形し、破損の原因となるため注意してください。

お湯で汚れが取りきれない場合は、酢水(酢:水=1:1)に30分ほど浸けるときれいに汚れが取り除けます。
最後はよく水洗いして水気を切り、風通しの良い場所で十分に乾燥させましょう。

■まとめ
曲げわっぱはご飯をおいしく保てる高機能性弁当箱です。
曲げわっぱを使う際に大切なポイントをおさらいしましょう。

・曲げわっぱは、ご飯の水分を適度に保てる弁当箱
・曲げわっぱを使い始めるときはお湯を張って色移りがないか確認し、全体を軽く濡らしておく
・曲げわっぱに入れるおかずは油や汁気をよくきっておくことが大切
・曲げわっぱのお手入れは水洗い(お湯洗い)+乾燥が基本
・汚れがひどい場合はお湯や酢水につけて汚れを浮かび上がらせるのがおすすめ

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