COLUMN【風邪をひいたときに】そば(蕎麦 )とうどんはどちらの方が消化に良い?

2018/03/01

この季節は、「風邪」に悩まされる人も多いものです。
頭は痛いし鼻はグシュグシュするし体の節々は痛むし食欲もない……。
しかし風邪は、しっかり食べて体力をつけなければなかなか治りません。

風邪のときによく食べられるものとしては、「そば(蕎麦)」「うどん」などでしょう。
どちらの方がより風邪によいのかをお教えしつつ、「風邪にきく食べ方」についても紹介してきます。

■うどんVSそば(蕎麦)!
うどんとそば(蕎麦)のどちらが風邪をひいた体によいか、ということについては諸説あります。

「そば(蕎麦)よりはうどん」を支持する声もあれば、「そば(蕎麦)の方がうどんよりもよい」とする声もあり、賛否両論が専門家の間でも分かれていると言えるのです。

「うどんはそば(蕎麦)に比べて消化がよく温かいかたちで食べることが多いのでうどんの方がおすすめである。温かいかたちのうどんならば、水分も一緒にとることができる」とする説もあれば、「うどんはすぐに飲みこめてしまうので噛むことができずに、逆に消化に悪い。そば(蕎麦)はうどんに比べると麺が細いので、胃腸に負担をかけにくいのではないか」とする説もあります。

この2つに関しては真っ向から意見が分かれるため、どちらが良い・悪いとは言えません。
それでもどちらかの優劣をつけるとすれば、「そば」をおすすめします。

風邪をひいたときには、体の消化能力も低下しています。
そのため、風邪をひいたときの食事は食べやすいものが一番です。
うどんの場合だと、どうしてもうどん本来のコシが発生しますし、麺も太いで食べにくく感じることもあるでしょう。
一方、そばであれば麺も細く、ゆで時間を長くすればやわらかいそばになります。

うどんとそば、どちらの場合でも、「食べ方」が重要視されるのは一緒です。

まず、食べ方ですが、必ず温かい状態で食べるようにします。
冷たいそば(蕎麦)やうどんは体を冷やしますし、水分の摂取にも向きません。
ひやっとした食感は熱に浮かされた体には心地よいものではありますが、風邪のときは、必ず温かい汁を使ったそば(蕎麦)やうどんを選ぶようにしてください。

また、だからといって、あまりにも熱すぎるもの(煮立っているようなもの)を選ぶのは厳禁です。
火傷の原因にもなりますし、「熱さ」に対応することに一生懸命になってしまい、あまり噛まずに飲みこんでしまう可能性も高くなってしまうからです。

■「何を合わせるか」をしっかりと考えたい
もう一つ重要なのは、「何を合わせて食べるか」ということです。
これはそば(蕎麦)であってもうどんであっても変わりありません。

まずは、たんぱく質をとることのできる食材について考えてください。
たんぱく質は私たちの体を支える非常に重要なものですが、風邪をひいてしまうと、このたんぱく質もいつも以上に分解速度が速くなります。

そのため、たんぱく質を意識してとる必要があります。
もっとも簡単で、かつ体によく吸収される食べ物としては「鶏肉」があります。
鶏ささみ肉などを積極的に取っていきましょう。

また、白血球をサポートするビタミンCも重要です。
これはパプリカやゆずなどによく含まれていますが、パプリカはうどんやそば(蕎麦)に合わせるのは少々難易度が高いもの。

ゆずはビタミンCが多く、おいしいものですが、大量に取ることはなかなか難しいものです。
そのため、かぶの葉っぱやカイワレ大根を取り入れることをおすすめします。

これは、含有量としては、上で挙げた食材の3分の1程度ですが、うどんやそば(蕎麦)などにも合わせやすい食材です。

粘膜の保護に努めてくれるビタミンAは、風邪対策の栄養素として欠かすことのできないものです。
ビタミンAはレバーやうなぎ、ホタルイカなどによく含まれます。
ただこれらはいずれも、うどんやそば(蕎麦)に合わせにくかったり、高価だったり、なかなか見つけられなかったりするものでもあります。

このため、もっと取り入れやすい食材を探す必要があります。
その代表例が、「卵」「ホウレンソウ」です。

卵の卵黄は、ビタミンAに富んだ食材です。
これからでのみ1日に必要なビタミンAをとろうとすると7個~10個程度も必要になってきますが、卵はそれ以外の栄養分も豊富に含んでいます。
比較的量をとりやすいホウレンソウと合わせてとれば、必要なビタミンA量もとりやすくなります。

このため、うどんにしろ、そば(蕎麦)にしろ、「鶏肉とかぶの葉っぱ、ホウレンソウを卵でとじた温かい丼」などのようなかたちで食べることが勧められます。
さらにここに、血行を良くする成分である「ショウガ」を薬味として使えば、風邪に対抗することのできるおいしい料理を作ることができます。

■まとめ
風邪をひいたときは、何をトッピングとしてつけて失われた栄養素を確保するのかが大切になります。

一般的に風邪の時に食べるといいとされている食材としては、ネギや卵が存在します。
風邪でつらい時は、温かい食べ物で栄養素を確保しつつ、しっかりと寝て体を休めるようにしましょう。

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