COLUMN手打ちそばと茹でたてのそばの保存法はどれがベスト?

2018/03/08

「手打ちそばが趣味になったけれど、どうにも余ってしまう」「一人暮らしで小食。茹でた蕎麦の保存にいつも困る」 このように悩む人もいるのではないでしょうか。

ここでは、「手打ちそば」「茹でたそば」の、それぞれの保管方法について見ていきましょう。

■手打ちそばの場合
手打ちそばを保存する場合に注意してほしいのは、「基本的には冷蔵庫での保管は向かない」ということです。

まず、手打ちそばを冷蔵庫で保存する場合は、3日程度しか持ちません。また、手打ちそばの場合、「乾燥」は大敵です。たとえつなぎを入れて作った手打ちそばであっても、乾燥してしまえば、非常に切れやすくなってしまいます。冷蔵庫で手打ちそばを保存する方法の場合、まず必要なのが、「きちんと密封できる容器」です。これに加えて、料理用の清潔な手ぬぐいと霧吹きを用意しましょう。ちなみに、「密封できる容器」は、手軽さと、そして手打ちそばの保存に向いているという2つの美点を併せ持つ一般的なタッパーが望ましいとされています。

まずは、手打ちそばがくっつかないようにするために、タッパーにしっかりうち粉をします。その上から手打ちそばを乗せていきます。さらにその上に、清潔な手ぬぐいをかぶせます。そのうえから、霧吹きで水を吹きかけていきます。最後に容器の蓋をして保存します。保存する場所は野菜を収めておく野菜室が望ましいでしょう。

■手打ちそばは冷凍保存もおすすめ
おすすめの方法は、「冷凍で手打ちそばを保管すること」です。この場合は、1食分ずつ小分けにしてください。そのうえで、ラップかキッチンペーパーに1つずつ丁寧にくるんでいきます。

さらに、乾燥を防ぐための密閉式のビニール袋(ジップロックがその代表例です)で包み、しっかりと口をして、冷凍庫で保管します。冷凍庫で保管した手打ちそばを茹でる際は、以下の手順で行います。まずは大きな鍋にしっかりと水を入れて沸騰させます。冷凍の手打ちそばを茹でる場合は、冷凍ではない手打ちそばを茹でるときに比べて多めのお湯が必要です。しっかりと沸騰したお湯の中に手打ちそばを入れて、ほぐしながら1分ほど茹でればできあがりです。常温で解凍せずに、冷凍庫から出してすぐに調理するのが成功の秘訣です。

■茹でたそばの保存方法
上では、「茹でる前のそばの保存方法」について述べてきました。
では、茹でたそばの保存方法についてはどうなのでしょうか。

一例として、茹でたそばは、冷蔵であれば3日間、冷凍であれば1か月ほどは持つと言われています。また、その時の保存方法としては、密封させて空気と極力触れないようにしましょう。 ラップをしたうえで、密閉式のビニール袋にしまっておくことをお勧めします。しかし、茹でたそばをきちんと保存できる方法というのは基本的にはありません。茹でたそばは徐々に劣化を始めますし、冷凍などをしてしまうと風味が大きく損なわれることになります。

上記の保存方法も、「この状態ならば必ず美味しく食べることができる」というものではありません。一度火を通してしまったそばは基本的にそのタイミングで食べきるようにし、どうしても食べきれない場合だけ上記のような保存方法を試すようにしましょう。

それでも賞味期限が近づいていて食べきれそうにない場合は、以下のように別の料理に使ってしまうことも手の一つです。 その際、別の料理に使ったからといって賞味期限が伸びるわけではないので、ご注意ください。

■茹でたそばの別の利用方法
では、茹でたそばで残ったものはどうすればよいのでしょうか。これはいろいろな人がさまざまな工夫をしています。たとえば、味噌汁に入れて味噌汁の具材として利用する、という人もいます。

また、茶碗蒸しの具材として使う人もいれば、大胆にも茹でたそばを揚げてフライにしてしまう人もいるようです。加えて、お好み焼きなどの具材の一つとして、茹でたそばをとりいれるという声も。味付けの強いものに茹でたそばを入れれば、残って食感が損なわれた茹でたそばであっても、ある程度美味しく食べることができるでしょう。

もっとも、このような、「茹でたそばをほかの方法でアレンジして食べる」という方法は、とてもイレギュラーなもの。まずは、「残さない量で茹であげる」という工夫が必要となります。そばは茹でるのに時間がかかるものでもありませんから、最初は少な目に茹でておいて、たりなければ追加で茹でる、という方法をとるのがもっとも適切でしょう。 茹でさえしなければ、そばはある程度保存がききます。

■まとめ
せっかくおいしいそば、せっかく心をこめて作られた(作った)そばなのだから、できるかぎりおいしい状態、おいしい環境で食べてあげたいものです。 そばをおいしく食べるには、食べきれる量だけその都度ゆでることになりますが、どうしても食べきれなかった場合の保存方法を学ぶこともまた、非常に大切なことだと言えるでしょう。

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