COLUMN赤ちゃん(子ども)はそばを何歳から食べられる? 突然のそばアレルギーの対処と症状

2018/03/09

そばはとてもおいしい食べ物であり、また高い栄養素を誇るものです。日本の伝統的な食事の一つであり、年越しの行事にも用いられる縁起物でもあります。 しかし同時にそばは、非常に恐ろしい「アレルギー」の原因ともなるものでもあります。

特に、赤ちゃん(子ども)にとってはリスク要因となりうるものです。ここでは、そばに対する正しい理解を深めるために、そばとアレルギーの関係を見ていきましょう。

■そばアレルギーの症状について
そばアレルギーは日本人に広くみられるアレルギーです。これは、そばが日本の伝統食であり、広く食べられていることが原因であると考えられています。そばアレルギーは、非常にアナフィラキシーショックを起こしやすい食材です。アナフィラキシーショックとは、アレルギー症状のなかでも非常に恐ろしいものです。

アレルギーでは肌にかゆみがでたり、くしゃみがとまらなくなったり、嘔吐が起きたりといった症状が出ます。これももちろんとても大変なものなのですが、アナフィラキシーショックはそれに輪をかけて危険なものです。アナフィラキシーショックは急激な血圧低下や意識の消失、呼吸困難などをもたらすことがあるものであり、生命の危機に直結します。

しかも、アナフィラキシーショックは前触れもなく突然発症することもあります。このときに適切な対応を取れなければ、そのまま命が失われたり、重い障害が残ったりしかねません。このような症状が見られた場合、自分たちだけで対応しようとしてはいけません。すぐに救急車を呼ぶことが何よりも大切です。

■そばとアナフィラキシーショックについて
そばアレルギーの恐ろしさは、アナフィラキシーショックを起こしやすいという点以外にもあります。そばは水に溶ける性質を持っており、かつ耐熱性も持っています。そのため、たとえそばを茹でたとしてもアレルギー症状を引き起こす可能性は十分にあります。また、そばを茹でたお湯で茹でたほかの食材を食べた場合でも同様のことが言えます。

さらにいえば、そばを茹でている湯気にあたっただけでもそばアレルギーが出てしまう場合もあります。そのうえ、直接経口摂取というかたちではなく、鼻の粘膜などにそば粉がついてしまっただけでも、アレルギーに苦しめられることもあります。ひどいそばアレルギーを患っている人の場合、「そばの近くに寄ること」自体が危険な行動となりかねません。

■そばアレルギー対処法
そばはアレルギーを引き起こすもののなかでも、非常に有名なものです。卵や牛乳と同じく重要視されているものであり、これがわずかでも含まれている食品の場合はこれをパッケージなどに表記する義務があります。このため、そばアレルギーを持っている人(あるいは子ども)は、毎回パッケージを確認して、そばが入っていないかどうかを確認することで、アレルゲンの摂取のリスクを大幅に軽減することができます。

ただし飲食店などのなかにはこの表記をしていないところもあるので注意しましょう。また、そば粉は想像もしていない物に入っていることもあります。クレープやクッキーのなかの材料の一つとして採用されていることもあるため、「これなら大丈夫だろう」という思い込みは危険です。職場や学校には、必ずそばアレルギーであることを伝えましょう。この連絡をすることによって、「意図しないアレルゲンの摂取」があった場合、先生や周囲が適切な救助をすることができるようになります。

加えて、給食への配慮も望めます。また、ケースによっては、体験学習などに制限が出ることもあります。付きっ切りで子どもについていられる乳幼児期とは異なり、小学校に上がるころになると、子どもは子どもで自分のコミュニケーションを築き始めます。そのため、親が意図しないものを頂いたり、食べたりすることもあります。その食べ物にアレルゲンが入っていた場合、子どもも苦しいですし、あげた人も心を痛めますし、親もつらい思いをするものです。

そのため、子どもにもわかりやすい言葉で、そばアレルギーのことを話しておきましょう。

■子どものころからそばを食べると良い理由
子どもに限らず、麺類というのはどの世代にも愛される食材の一つです。そばはアレルギーを発生させるとつらいことにはなりますが、一方でそばを子どものころから食べるメリットも存在します。

まず、そばはほかの麺類と違い、小麦粉の含有率が低いです。そのため、カロリーがほかの麺類と比べて低い傾向にあります。もちろん、カロリーがすべて悪ではないですが、カロリーの過剰摂取は控えるべき事項です。また、そばには集中力の向上につながるリシンと呼ばれる成分が入っていたり、アルギニンと呼ばれるアミノ酸などが含まれています。

これらの栄養素は、子どもの発育にも大切だと言われている成分になります。

■まとめ
子どものアレルギーというのは、多少の増減はあるものの、原則として、成長とともに落ち着いていく傾向にあります。 たとえば、即時型食物アレルギーの場合、1歳の段階では10人~11人がこれを患っています。 しかし5歳になれば、その割合は40人に1人程度にまで減少します。 「赤ちゃん(子ども)がそばを食べていい年齢」は明確に定められてはいませんが、この数字は一つのヒントとなるでしょう。 ただし、そばアレルギーの場合、一度起きてしまうとそれに対しての耐性を付けられる可能性は決して高くはありません。 そのため、「大人になれば治るだろう」と一概に考えるのは危険です。 アレルギーに対して正しい知識をもって、家族の健康に気を使うようにしましょう!

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