COLUMNハンドメイドのバッグの生地の選び方。どんな種類がある?
「ハンドメイドでバッグを作りたい!」と思った時に気になるのが、「素材」です。
お店で作る場合とは異なり、「ハンドメイドで扱う事のできる素材」には当然制限も出てきます。
厚すぎる布は使うことができませんし、扱うことが難しい生地(革など)は避けるべきです。
そこでここでは、ハンドメイドのときに使いやすい生地の種類とその特徴についてお話していきます。

■キルティング
キルティングは「綿入れ」とも呼ばれるものです。
防寒具としても使われていたもので、2枚の布の間に綿などを挟み込んで作っていきます。
さらにその綿がどこか一方に偏ったり、ずれたりしないようにするために、ステッチ(スティッチ、とも。縫い目のこと。キルティングの場合は多くは斜めの格子柄で入れられる)を入れていきます。
このような特徴を持つキルティングは、非常に手触りが柔らかく、ふわふわしています。
現在では実用目的だけでなくデザインの一種としても使われるようになったものですが、ハンドメイドで作る場合は、やはりその「頑丈さ」が採用の理由となることが多いでしょう。
キルティングは、厚みがあり、かつ頑丈であり、破れにくいという特徴があります。
このため、子ども用のバッグに最適だとされています。
特にまだ学齢が低い子どもの場合、バッグをいろんなところにぶつけたり、ひっかけたりする可能性が高くなります。
薄手のものだと鞄自体が破れてしまったり、内容物が壊れたりするリスクも大きくなります。
その点、キルティングならばそれらのマイナス点をフォローしてくれます。
ほかの2つの素材にも言えることですが、キルティングも非常に色の展開が豊富です。
1つの会社が多くの色を打ち出していることも珍しくなく、微妙な色の違いや好みによっても選び分けることができます。
また、子ども用のバッグに使われることが多い素材であるからか、人気のキャラクターが印刷されたものも多く、目を楽しませてくれるでしょう(もちろんそれ以外がプリントされたものもあります)
■帆布
11号程度が、家庭で扱いやすい厚さだと言われています。
「キャンバス」とも呼ばれているもので、麻や綿といったおなじみの素材で織り上げられているのがこの素材の特徴です。
質感はとてもよく、丈夫であり、かつデザイン性にも優れているため、ハンドメイド品―市販品、両方で非常によく見られる素材でもあります。
安価なものから高値のものまで価格設定もさまざまで、とても多くの人に愛されている素材だと言えるでしょう。
丈夫さを求められる子どものバッグにも、デザイン性の高さを求める大人のバッグにも使いやすい素材です。
また、選択肢が幅広いことも相まって、「扱いやすさを前面に押し出した帆布」「色の鮮やかさが魅力の帆布」「デザイン性が高い帆布」など、それぞれの業者がそれぞれの特徴を打ち出した布地を売り出しているのも面白い点です。
たった1つの布を30色に染めあげて豊富なカラーバリエーションを打ち出している業者もあれば、明細柄の帆布を打ち出しているところ、色×模様で攻めてくるところなど、その種類は実にさまざまです。
子どもさんの鞄の材料として採用するのであれば、子どもさんと一緒に「どの色(デザイン)がいいか」と一緒に話し合って決めていくことができるでしょう。
■ジムトンプソン(タイシルク)
ジムトンプソンとはタイのシルク(絹)の高級ブランドの名前です。
タイシルクは、基本的にすべて手作業で作られているため、その分貴重性が高く、また高価なものです。
また、タイシルクの特徴の一つとして、縦糸用と横糸用の2パターンの糸を使い分けて縫い上げることで、世界に同じものが2つとないものになります。
さらに、天然のタイシルクは光の当たり具合で色が変化して見えることもあります。
この理由として、日本で使われている蚕と異なり、タイの蚕はより太い糸を吐き出すことが関係していると言われています。
また、日本のシルクと異なり、糸が太いため手触りが少し硬く感じられることもあります。
■レザー(革)
高級なハンドメイドグッズに欠かせないものの一つが、革です。
革と一言で言っても、人口の革なのか、天然の革(牛・羊・鹿・ダチョウ・豚など様々)なのか、また利用する革の厚みなどで作るのにかかる費用や、必要な道具も異なります。
また、天然の革の場合、その革の良し悪しを判断できる観察眼も必要になります。
そのため、レザーのハンドメイドの場合、独学でいきなり始めるよりも、スクールや習い事に通う方が失敗するケースも格段に減るため、おすすめです。
■まとめ
上記で紹介した素材以外にも、ナイロンやポリエステルを使って作る鞄もあります。
自分がどんなハンドメイドのバッグを作りたいのか、それにどれくらい時間とお金をかけられるのかを考えつつ、自分に合った方法で作ってみてはいかがでしょうか。
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