FEATURE~美文字への道 vol.4 ~ 『ここに注意!さらに美文字に近づきます!』

2018/09/06

皆様、こんにちは。

早いもので、このコラムも4回目。全8回のうちの半分を過ぎようとしています。

前回からはより実践的に、普段の文字が美しくなるようなポイント交えながらお話していますが、 そんな今回も前回に引き続き、気を付けるだけで美文字になれるポイントを少しでもわかりやすく、 皆様にお伝えできればと思います。

前回のコラムでは、文字をよく見てみると、
文字を構成している要素は、縦・横・斜めといった単純な点や線だということをお伝えしました。

そんな単純な点と線の様々な組み合わせによって文字が出来ているのです。

ならば、どうしてこの単純な構成要素しかない文字に、
「美しい文字」と「そうでない文字」との違いがでるのか。
今回はこの点に焦点を当てながら話を進めていきたいと思います。

そもそも、私たちが「美しい」と感じる時は
どんな時でしょうか? それは文字だけに限らず、人や物、言葉遣い、しぐさ、食べ方…。様々な対象・事象に対して、
私たちは「美しい」と感じることがあるのではないでしょうか。

よく、姿形が整っているものに対して「美しい」と使いがちですが、
形のない言葉遣いやしぐさ、食べ方にも使うことから
単なる姿形の問題ではないように思います。

ここでヒントになったのが、美術館で感じたことでした。

私は普段から美術館に足を運び、先人たちの素晴らしい作品を見ることで、自分の乏しい感性を少しでも磨くように心がけています。

そこで目にする美術品はどれもとても素晴らしく、なによりとても「美しい」のです。

なぜ「美しい」と感じるのか。

もちろん造形美も素晴らしいのはいうまでもないのですが、どの作品も一貫して、細かいところまでぬかりなく計算され、作者の想いが込められて作りこまれている。ということに気付きます。

でもそれは、決してこれ見よがしに作者が主張しているわけではなく、よくよく見ないと気付かない程度で、あくまでも「自然に」「さりげなく」というのが、どの作品にも共通しているように思います。

またこれは、「美人」の条件にもまるで当てはまるのではないかと考えることがあります。
ここでいう「美人」とは何も姿形が整っている人のことをさしているのではありません。どんなにプロポーションがよく、メイクで顔をばっちりきめていたとしても、髪がボサボサで、汚れた服を着ていては決して美しくは見えません。

また、外見だけの問題ではもちろんなく、言葉遣いが乱雑で、食べ方が汚い方を見て「美しい」とは思わないのではないでしょうか。

よく「美は先に宿る」と言われます。
髪先や爪、手先といった一見見過ごしてしまいそうなところにこそ美しさの違いが出るということです。

これを体現しているのがバレエダンサーの動きだと思います。
バレエの動きは、体全体以外にも、足先や手先に至るまで神経を使うそうです。
特に手の表現、特に指先の表現はとても重要だといいます。

一見目立たないような指先の表現を大切にするかしないか。
それだけで見る人の印象が大きく変わるそうです。

少し長くなってしまいましたが、
これと同じことが文字にも言えるのではないかと思うのです。

文字は線であっても、そこに払いやはね、止めといった微妙な変化が存在します。

誰も気に留めないような細かいところにこそ、気を配れるかどうか。その違いが「美しい字」か「そうでない字」かの違いを生むように思います。

さて、実際生徒さんを指導させていただく中で、一番多く聞く文字のお悩みが
「私、子供っぽい字なんです。」ということ。
皆さんの中にも、もしかしたら同じお悩みを持っている方がいらっしゃるかもしれません。

このお悩みを持つ方の字を拝見すると、
大抵、前回お話した「横画がまっすぐ」になっている。
そして、今回お話する「払い、はね、止め」が全くない。

この2つがセットになっていることがとても多いように思います。(もちろん他の原因もあるのですが。)

皆さんも、払い、はね、止めを気を付けて書いていらっしゃるでしょうか?

子供の頃は、漢字練習で先生から注意されることはあっても、
大人になるにしたがって「形が間違っていなければ…」と、
重要視しなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。

しかし、「美しい字」を書きたいと思われるのであれば、 ぜひこの点を再度見直してみてください。

本当に些細なことですが、印象はだいぶ違ってくると思います。

前回と今回、本当に基本的なことをお伝えしてきました。

しかし、基本こそが一番大事。

私も生徒さん達にはまずこの2つを必ずお伝えしますし、
私自身、美しい字を書こうとするときに、必ず気を付けていることです。

字を書くことが仕事になってしまっている私でも気を付けないと忘れます。
なので「普段の字も美しいのか」と聞かれたら、正直美しくないです。(キッパリ!)

文字も何気なく書いていたら美しく書けるものも、書けないんだな。
と常日頃自分の字を見ながら思い知らされています。

普段何気なく字を書かれている方。

もしこのコラムをきっかけに文字を少しでも気を付けて書くように、
そして少しでも美文字になったと思っていただければ嬉しいです。

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